阿部詩選手の試合は、激戦の末に惜しくも敗退。試合後、詩選手は涙を抑えきれず、号泣する姿がカメラに収められました。この姿に対し、SNSを中心に「みっともない」という厳しい声も上がりました。今回は阿部詩選手の号泣とそれに応えるように金メダルを獲得した兄の一二三選手に焦点を当ててみたいと思います。
阿部詩の号泣はみっともない?号泣の真相
パリオリンピックにおいて、日本柔道界の星として注目を集めた阿部兄妹。東京大会で兄妹揃っての金メダル獲得という快挙を成し遂げた二人に、世界中の期待が集まっていました。
阿部詩の号泣はどう報道されたのか
「こんな号泣見たことない」 柔道・阿部詩まさかの2回戦敗退、人目もはばからず叫び声… ファンもらい泣き【パリオリンピック】
◇28日 パリ五輪 柔道女子52キロ級
連覇を狙っていた阿部詩(パーク24)が、2回戦でまさかの一本負けを喫し、X(旧ツイッター)では「詩ちゃん」がトレンド入りした。
2回戦で敗れた阿部詩(AP)
開始57秒で完勝した1回戦からは信じられない展開となってしまった。敗北した直後は一瞬ぼうぜん。すぐに顔を覆った。畳を降りた後は、人目もはばからずに叫び声を上げ、号泣した。
Xでは「こんな号泣見たことない」「詩ちゃんの叫び声でもらい泣きする」「ダメだ、涙止まんないや」「言葉がでない」「そらあんだけ泣き叫ぶほど悔しいわな」などと驚きと悲しみの声が相次いで投稿された。
さらに「お兄ちゃん頼むぞ…!!」「兄が詩ちゃんの分もやってくれるよ!!」「この悔し涙は兄が払拭してくれると信じたい」などと、同じ日に試合がある兄の男子66キロ級の阿部一二三(パーク24)の活躍を願う声もあった。(写真はAP)
東京中日スポーツ
阿部詩の号泣はどう捉えられたのか?
石原良純 阿部詩の号泣に私見も賛否「不快だった」「泣き叫ぶシーンは見る必要が絶対ある」
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7月29日に放送された『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)に月曜コメンテーターの石原良純(62)が出演。パリ五輪柔道女子52キロ級の阿部詩(24)が2回戦で敗退した際に号泣する姿が放映されたことについて私見を述べ、賛否さまざまな意見が上がっている。
YAHOO NEWS
〜中略〜
SNS上では、阿部本人が会場で涙を見せたことや、テレビで一連の様子が流されたことに批判の声が上がっていた。 番組内で阿部の敗退が報じられると石原は、阿部がこの大会まで「どれだけ努力して」と想像しつつ、”号泣する姿を見せない方がいい”という意見について「だけど、これを含めてこれが努力のかい、3年間の戦いのかい」と反論。「時に勝負だから残酷なところもあるけど、僕はこういう姿もオリンピックの1ページだなって。まだ始まったばかりだけどもしかしたらこのシーンが今回のオリンピックで一番印象に残るシーンなのかもしれない」と考えを述べた。
この石原の意見に対し、ネット上では賛同する声が多数上がった。
そういう姿を観たくない方はチャンネルを変えれば良いし、強制的に見せつけられてる物ではないと思うので避ければ良いだけのこと
あんな光景は今まで見たことないし、感動した。良純さんが言ったように今大会で1番印象に残るかもしれない
努力したからこその涙であって、努力しなかったら涙なんてない。この涙が何百人に「悔しさ」という気持ちを与えたのではないかと思う。阿部詩選手が泣き叫ぶシーンは見る必要が絶対ある
メディアの配慮
一方では試合中に涙を流す選手を撮影したことに対して配慮が必要だったのではないかと指摘も多くあ上がっていました。
《負けた選手の号泣シーンをこれでもかというくらい流し続けていたのが不快だった》 《別に泣き叫ぶ姿を撮ってもいいと思うし、見せてもいいとは思う。しかし、あまりにも近くで撮るのはいかがなものかと思う》 《詩選手の泣き崩れている姿を延々と映すオフィシャルカメラがやり過ぎだったと思う》 《メディアがみんなで気遣って、カメラ向けないで一言、阿部選手の涙が止まりませんでしたと報道すればいいのに いまの世の中やさしさが足りないんだよね》
YAHOO NEWS
阿部詩選手の号泣がみっともない?
この一連の報道に対して、ネットではたくさんのコメントが寄せられました。
試合会場はあなただけの場所じゃないんですよね。次の試合に出場する選手たちがずっと待っているし、大会関係者が会場から出るよう優しく促してましたよね。色んな気持ちはあるとは思いますが、試合の運営に影響が出ます。人に迷惑をかけるのはスポーツマンシップに欠けているなと思いました。
確かに、、、難しいなと思います。あの場面の詩さんに同情する気持ちもありながら、スポーツマンシップ的にはどうなんだろうとおもったり。。。ただ、私的には泣く姿を近距離で撮影していたカメラ。。これにかなりの違和感を感じました。 今は辛い時期かと思いますが、コレもきっと深い意味があることなんだと思います。落ち込んで落ち込んだら、後は浮上するだけです。期待しています!!
阿部詩選手の号泣を吹き飛ばした兄の金メダル
しかし、スポーツ選手の感情表現に対する評価は様々です。文化的背景や個人の価値観によって、同じ場面でも解釈が大きく異なることがあります。選手の純粋な感情表現を尊重すべきという意見がある一方で、オリンピック舞台での振る舞いに一定の節度を求める声もあります。
兄の阿部一二三選手は見事に金メダルを獲得
一方、兄の阿部一二三選手は見事に金メダルを獲得。冷静かつ力強い試合運びで勝利を手にしました。勝利の瞬間、一二三選手は控えめな喜びを表現し、インタビューでは妹への思いを語りました。
対照的な兄と妹の結果
兄妹の対照的な結果は、多くの人々の心に残りました。家族や周囲の人々は、二人を同じように祝福し、励ましの言葉をかけていました。この経験が兄妹の絆をさらに深めたことは想像に難くありません。
メディアと世論の反応は賛否両論でした。SNS上では詩選手の涙を批判する声がある一方で、アスリートの人間性を理解すべきだという意見も多く見られました。スポーツ評論家やアスリートからは、感情表現の重要性を指摘する声も上がっています。
阿部詩選手の号泣はみっともなくなんかない!
阿部詩に全力で応えた兄の一二三
パリ五輪で号泣の阿部詩が「情けない姿」と謝罪投稿 兄・一二三「情けなくなんかない」
パリ五輪の柔道女子52キロ級でメダルを逃した阿部詩(うた、24)が30日、自身のインスタグラムで「情けない姿を見せてしまい申し訳ありませんでした」と謝罪した。兄で柔道男子66キロ級で連覇を果たした阿部一二三(ひふみ、26)は同様にインスタグラムに投稿。「情けなくなんかない」「心の底から詩の事を誇りに思います」と応じた。
詩は「日本代表として、日本という素晴らしい国を背負い戦えたことを誇りに思います。情けない姿を見せてしまい申し訳ありませんでした」とした上で、「また成長した姿で畳の上に立てるよう1日1日を過ごしていきます。必ず強くなります」などとつづった。
また、兄に対しては「一二三 二連覇おめでとう 最高の兄です。最高の家族です」と祝福した。
これに対し、一二三はインスタグラムのストーリーズ機能で「情けなくなんかない」「心の底から詩の事を誇りに思います。2人で必ずまた頂点に立とう!」などと応じた。
詩は28日、2回戦で敗れて五輪2連覇を逃した際、号泣する姿が話題を呼んだ。
産経新聞
この一件は、スポーツにおける感情表現の意義を再考する機会となりました。勝敗だけでなく、アスリートの人間性にも目を向けることの重要性が浮き彫りになりました。パリオリンピックは、スポーツの魅力と同時に、アスリートが抱える喜びや苦悩、そして人間らしさを私たちに教えてくれたのです。
まとめ
今後、詩選手はこの経験を糧に、さらなる高みを目指すことでしょう。一二三選手も、この金メダルを足がかりに、さらなる飛躍が期待されます。二人は日本柔道界の中心として、今後も活躍が期待されています。
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